今までのわたしの中国語学習は、ただ教材を拾ったところから、あまりに行き当たりばったりの計画性がないやりかただった。
あいかわらずまとまった時間を作れないながらも、およそ毎日家事をしながらの学習を習慣にすることができてきたので、計画を作ってみる。 4月は殆ど発音を中心に。4月から6月までに、基礎的な教材の復習と中級的な教材も少しずつリスニングにとり入れて、もう少し中国語を聴き取れるように。5月には去年の12月に受けたHSK入門級を再度受けて、今度は「優秀」とやらをとりたい。 そこで6月に学習時間をあわよくば400時間くらいに積み上げてC.TSETかHSKの初級を受け、3月に受けた中検3級とHSK入門級やHSK初級やらとの関係を身をもって調べてみたい。 と、そんなよくわからない試験のことを本当に受けるのか、自分でもあまり信じられない。 さらに具体的に4月に学習で使用したい教材を書く。 発音、四声の練習 ○日本人のための中国語発音の特訓 白帝社 ○新発想・中国語の発音 アスク ○続新発想・中国語の発音 アスク ○中国語の発音がよくなる本 中経出版 △発音の基礎から学ぶ中国語 △2008年版ラジオ講座4月号 △中国語発音の基礎 NHK出版 △中国語でコミュニケーション 発音・学習法編 △中国語耳 ASCII 発音・四声を意識しつつ、シャドウイングと「できれば」暗記 ○中国短文会話360 ○中国語でコミュニケーション 生活会話編 ○中国語会話 ルート66 ○中国語短文会話800(4月〜6月くらい?) △仕事の中国語トレーニングブック 主にリスニング教材として ○漢語口語速成 基礎編 ○説漢語 上 ○漢語中級口語教程 上(4月〜一年くらい) △漢語初級口語教程 △紹文周の中国語ヒアリング完全マスター △ときめきの上海 △HSKのいろいろな問題集 △中国語ジャーナル △聴く中国語 △聴読中国語 △スピードラーニング この中では2冊だけわたしが買って、あとは全て拾った教材だ。○を中心に、△はやらないかも?もちろんどれもここで初めて使うのではなく、すでにやったものも多い。発音の教材は全て一度はやったのだけど、しつこくしつこくやってみる。 暗記はかなり苦手なのだけど、どこまでできるかシャドウイングとやらで例文暗記をしてみる。 中級のテキストとは、どのようなものなのだろう。と、「漢語中級口語教程」の第一課を読んでみたら、これが面白い。そして、その一課の内容が生徒が教師に中国語の学習方法を訊く。という内容になっていて、膝を打つこと多し。 漢詩は、ただ文章が載っているだけで何も解説がなかったのだけど、webで調べて漢詩の解釈の多様さにも初めて触れ、漢詩の世界にまで興味を持ってしまった。 一課の課文1の会話で、「只要功夫深,铁杵磨成针」やら「世上无难事,只怕有心人」やらの故事が幾つも出て、中国語の学習方法が説明される。さらに課文2では、英語を暗記をして米国へ留学をした中国人の話にとどめをさされて、わたしも暗記をしてみたくなる。 しかし、きっとこの「漢語中級口語教程」を明らかに中級ではないのに、無理して読んでしまった93%くらいの初心者は、「背诵」をしたくなるに違いない。 「背诵」と「死记硬背」と違うことにようやく気づいたわたしだが、いったい何百回読めば、この僅か4ページの文書が暗記できるのかは、検討もつかない。 中国語を学習した時間、だいたい 249時間 #
by houhuiyouqi
| 2009-04-01 01:15
| 学習計画
週末に出かけた施設での父の様子は、次第に人らしさが無くなり、食事と排泄を行う生物になってしまった。父のベッドは事務室脇の廊下に置かれ、説明では「介護士達の方の目に通りやすいところ」にいる。ただ母は父が荷物のように廊下に置かれているのが恥ずかしく、ここには自分の兄弟を呼べないと嘆く。 ベッドで言葉にならない音を漏らしながら蠢く父の向こうでは、女性が歌を唄い、その音に絶妙に合わせるようにして、違う女性がテーブルを強く叩いてリズムを刻んでいた。 その女性の歌は、わたしの知らない歌だがこんな歌詞だった「わたしの声が聞こえぬか/あなたの声は聞こえはするが/行くに行かれぬかごの鳥」というフレーズが耳から離れない。 中国語の発音講座は5日間連続というのが、想像以上にきつかった。ただ、その中身は想像以上にわたしにとって、得るものが多かった。 最初に、自分の四声の組合せが如何に出来ていないか。という認識をもてたのも大きかった。その理由は、日本語からの影響もあるが、次の単語の四声の準備に影響されてしまう組合せも認識できた。 しかし、最もわたしにとって衝撃的だったのは、日本人講師の発音が見事だったところだ。それは奇妙な説明かもしれないが、中国人の発音よりも、中国語らしく、「中国語」としてわたしに響いたのだ。 また、授業も回数を重ねるにしたがい、かなり専門的でマニアックな説明が興味深かった。 発音の授業なのに、わたし一人一生懸命、講師の発言をノートに書いていた。 そもそも、2時間×5回の授業で、約7時間が母音に関する説明だった。それは、この韻母と言われる母音がいかに中国語にとって重要なのかを説明され、われわれは、ひらすらその音を繰り返した。 もちろん、発音の方法の基本は様々なテキストでの説明にもあるところだが、また机のすぐ前の人がその説明をし、詳細で具体的な形を見せられると、単純だと思っていた母音の発音が如何に日本語と違い、奥が深いものかの理解ができた。 基本の説明のうえで、また講師が説明をしていき、あまりテキストで読んだことがないことも印象が強い。 ・中国語の発音は実は「o」は不要である。oはなくて、他の4音の変化で表現をするという説明もある。 ・「e」は、発音練習の時のような単独の発音は殆ど無く、どんな音と組むかで、全く変わってくる。 ・声調によって音は違ってくる。 ・単語と声調の組合せによって、音は様々に流れる。 ・四声は音の緊張を意識する必要がある。 と、そこらへんを、目の前で表現してもらえた。 中国人には同じ音、同じ表現に聞こえる音が、如何に違うのかの説明は外国人による研究の方がより詳細であるらしい。 最後の授業では、漢詩の朗読をするのだが、かなり一音一音の発音を丁寧に美しく響かせたつもりだったのに、やはり四声を中心に指摘されまくってしまった。 また最後の授業の本当の最後に、ずっとこれまで発音の詳細な理論を説明していたのに、「結局中国語の発音は理論でなくて、運動と同じで体で覚えなければならない」というまとめかたも、また個人的には強く頷けた。 わたしの中国語学習の動機は何もなく、中国人と話すことは絶対にないのだから、中国語の発音など黙読するときの音を頭の中で鳴らすくらいでよいとすら思っていたこともあったが、考えを完全に改めた。 それは、やはり学校で日本の講師の中国語を聴いたことの影響だった。中国語の小説を読むことや映画を鑑賞するための、言語学習でななく、聴かせる相手がいない中国語をわたしが完璧に話せることこそ、わたしの中国語学習の目的だと実感した。それが、最もわたしの人生にふさわしいやりかたなのだ。 あの父が入所している施設で老婆が歌っていた唄のように、わたしは、誰のためでも、自分のためですらなく、使う可能性が全くない中国語を完璧に話せるようになりたい。いつか、父が生きている間に、ベッドのもとで中国語でわたしが生きてきた意味を説明してやりたい。 中国語を学習した時間、だいたい 245時間 #
by houhuiyouqi
| 2009-03-30 11:23
| 学習計画
夜中に家事をしながら、ひたすら四声の練習をした。もう四声ハイ。なんだ。結局、四声の組合せが聞き取れなかったのは、自分の頭の中にこの4×5=20の組合せがきちんとなかったからだけなのね。と、ひとり練習の成果に満足し、自己解決した爽やかな気分で学校へ駆けつけた。
ところかところが、授業で、まさしくその教師が発音をする四声の組合せを答える。という簡単な問題をことごとく間違える。 自分でも信じられない出来無さぶり。わたし一人だけ、圧倒的に出来ない結果だった。 四声の発音はできているのに、なんで聞き取れないのか。と訊かれても、そんな理由は、わたしの方こそ知りたい。 あれあれ、と頬を赤らめているあいだに、「n」と「ng」の説明から発音になる。 これも、理屈を十分知っていたので、発音はきれいに出来てしまう。しかし、これまた見事に講師の発音が区別できない! もう、検定とかHSKというレベルではない。足下をすくわれて、背中から転倒という感じか。 よく、ヒアリングができない人への答えとして、「発音できない音は、聞き取れない」という説明があるけど、初心者が反論させていただければ「発音できる音でも聞き取れない人もいる!」ってな感じだ。 まあ、優等生的な考えをすれば、それでもさらに精度をあげた発音と繰り返しのヒアリングをすればいいのだろう。また、独学のわたしにとって、中国語の学習とは、テキストの黙読が殆どだったので、四声や「n」と「ng」など丁寧な区別を意識したヒアリングも必要なのかもしれない。 まずは、やはり四声の聞き取りから。中国語の発音は、今日を入れてあと3日。連続5日というのは、会社員にとっては結構きつい。という時間のやりくりに、自分の出来無さぶりが拍車をかけているのかもしれない。決してネイティブのような発音をしたいのではないが、それにしても入門者以下の耳の悪さだったとは。 そういえば、この授業の教師は、日本の方なので、わたしの中国人と話したことがない歴は続く。 中国語を学習した時間、だいたい、237時間 #
by houhuiyouqi
| 2009-03-26 14:48
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